
松尾芭蕉 「おくのほそ道」
No.35 那古の浦
早稲の香や 分け入る右は 有磯海
Wasenoka ya wakeiru migiwa ariso umi
わせのかや わけいる みぎは ありそうみ
【教秀意訳】
旅を続けていますと、その道づたいに、もう早稲の香りがしてきます。それをかきわけて、加賀の国(石川県)へむかっております。すると、どうでしょう、右手には、有磯海である富山湾が見えてきたではありませんか。もうすぐ金沢に着きますよ。
The meaning of this haiku
In the middle of a trip, I smell the early rice crop. It is fast that time passes. I push a rice field aside and, toward the country (Ishikawa) of Kaga, walk. Then, towards the right hand, I saw Toyama Bay which was Ariso Sea. It is an extensive, magnificent view.
所指的這俳句
在旅途中,我闻到了早期的稻米作物。 时间过得很快。 我把稻田推到一边,朝着加贺的国家(石川县)走路。 然后,在右手边,我看到了作为Ariso海的富山湾。 这是一个广阔的壮丽景色。
【奥の細道 書道色紙】
書道 教秀 オリジナルブランド
松尾芭蕉 『那古の浦』 【No.35】
書道 教秀
色紙作品:27.3×24.2cm

【祝 書歴四十年記念 奥の細道 書道色紙】
芭蕉の句を愛する自分が
想いを込めて
書きます。
書道 教秀
Kyoushhu Calligraphy Japan




清書 = 字体・構成は自由なので、のびのび書いてください。
「早稲の香や」は、稲の香りが漂う季節であることを表しています。
この時期になると稲の葉や茎から甘い香りが立ち上がることから、秋の風物詩として詠まれることが多いです。
「分け入る右は」は、「分け入る」が「入り込む」という意味で、ここでは「入り込むほど美しい」という意味合いで用いられています。
そして、「有磯海」というのは、「磯のある海」という意味で、海岸線に磯場がある様子を表しています。
この磯場には、多くの海藻や生き物が生息しているため、松尾芭蕉が詠んだのはとても豊かで、美しい自然の姿を描写している風景が想像できます。
【 趣味の書道ネットサークル 書道 教秀 】
「奥の細道」とは、日本の名文学の一つで、松尾芭蕉が江戸時代中期に行った旅を記した紀行文です。
この作品は、自然の美しさや人々の暮らし、そして旅の中で感じた季節の移ろいなどを、繊細で美しい言葉で描き出しています。芭蕉の独特な詩情と、その時代背景が融合した作品は、日本文学の古典として広く愛されています。
「奥の細道」を読むと、自然とともに旅をしているような感覚に陥ります。そんな芭蕉の旅の足跡を、筆で書き表現することは、まさに心を和ませる至福のひと時でしょう。
是非、松尾芭蕉の「奥の細道」に触れ、その美しい世界を筆で表現してみてください。きっと、心が豊かになり、新たな発見があることでしょう。