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【奥の細道】 脚本No.14 教秀 作

仙北『では、続いてまいりましょう。どうぞ。』

16番左「這(は)いいでて 草に背をする蛙かな」(挙白)右「浮き草に わが子と遊ぶ蛙かな」(かしく)

濁子『右の句、蛙の世界に親子の情感を取り入れるとは、風流の極み。』

仙北『選票の結果、右多し。よって、右勝ちと致します。次』

17番左「散る花を かつぎ上げたる蛙かな」(宗派)右「朝草や 馬に付けたる蛙かな」(嵐竹)

扇雪『どちらも、蛙の表情が目に浮かんできますわい。』

仙北『選票の結果、左右同数。よって、引き分けの持と致します。次』

18番左「山の井や 墨のたもとに汲(く)む蛙」(杉風)右「尾は落ちて まだ鳴きあえぬ蛙かな」(蚊足)

橘襄『左右共に、幽玄かつ蛙の観察、お見事。』

仙北『選票の結果、左右同数。よって、引き分けの持と致します。次』

19番左「掘りを出て 人待ち暮らす蛙かな」(ト宅)右「釣り得ても おもしろからぬ蛙かな」(峡水)

蕉雫『やや左の句が心に届きますかな。』

仙北『すみません。記録係の者が選票結果を無くしてしまいました。申し訳ございません。しかし、私の記憶では左がまさっていたように思います。異議なくば、左勝ちと致します。よろしいでしょうか。なければ、最後、どうぞ。』

20番左「うき時は 蟇(ひき)の遠音も雨夜かな」(曽良)右「こゝかしこ蛙鳴江(なくえ)の星の数」(其角)

全峰『さすがに、最後の句あわせは、どっちもどっちでござる。』

仙北『選票は、どちらもなしという結果とあいなりました。』

仙北『番外編として記録係より、自ら詠んでいただき、この句あわせを閉じたいと思います。では、どうぞ。』

番外「継橋(つぎはし)の案内顔(あないがお)なる飛ぶ蛙」(不卜)

(一同拍手)

仙北『宗匠さま、最後、お願い致します。』

芭蕉『皆様、本日は朝早くから夕方遅くまでお付き合いいただきまして、ありがとうございます。つきましては、来年、西村梅風殿のお力により、出版とあいなりました。題名は蛙合(かわずあわせ)と致します。』(一同歓声)

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