
松尾芭蕉 「おくのほそ道」
No.13 笠嶋 名取
笠嶋は いづこ五月の ぬかり道 (旧暦五月=現在の6月)
かさじまは いずこさつきの ぬかりみち
kasajimawa izuko satukino nukarimiti
【教秀意訳】
藤中将実方(とうのちゅうじょうさねかた)の墓があるという笠嶋は、五月雨 (旧暦五月=現在の6月)あとのぬかり道のかなた。この辺土で無念の死をとげた中将の魂は今何処にあるのだろう。
The meaning of this haiku
Because I became the muddy road by early summer rain, I was not able to go to Kasashima. For the soul of the lieutenant general Mr.Sanekata who died regrets death in Kasashima, I pray his soul may rest in peace.
所指的這俳句
因為我在初夏的雨中成了泥濘的路,所以我無法前往Kasashima。 對於在Kasashima死後遺症的中將Mr.Sanekata的靈魂,我祈禱他的靈魂可以安息。
【奥の細道 書道色紙】
書道 教秀 オリジナルブランド
松尾芭蕉 『笠島 名取』 【No.13】
書道 教秀
色紙作品:27.3×24.2cm

【祝 書歴四十年記念 奥の細道 書道色紙】
芭蕉の句を愛する自分が
想いを込めて
書きます。
書道 教秀
Kyoushhu Calligraphy Japan



清書 = 字体・構成は自由なので、のびのび書いてください。
「いづこ五月のぬかり道」とは、どこかの五月の日に迷い込んだ道を指します。五月の季節は、新緑が美しく、自然が豊かな時期であり、この時期に迷い込んだ道は、自然と一体化したように見えます。
「ぬかり道」とは、間違った道や迷い込んだ道のことで、この俳句では、笠嶋周辺にある迷い込みやすい小道のことを指しています。芭蕉は、この小道を通って自然と触れ合い、新しい発見をしたのかもしれません。
この俳句は、季語である「五月」や「笠嶋」、そして「ぬかり道」という言葉を巧みに用い、自然や季節感を表現しています。また、迷い込んだ道を通って新しい発見をするという、俳句の本質である「季題に適った一瞬の情景を捉える」ことを示唆する意味もあります。
【 趣味の書道ネットサークル 書道 教秀 】
「奥の細道」とは、日本の名文学の一つで、松尾芭蕉が江戸時代中期に行った旅を記した紀行文です。
この作品は、自然の美しさや人々の暮らし、そして旅の中で感じた季節の移ろいなどを、繊細で美しい言葉で描き出しています。芭蕉の独特な詩情と、その時代背景が融合した作品は、日本文学の古典として広く愛されています。
「奥の細道」を読むと、自然とともに旅をしているような感覚に陥ります。そんな芭蕉の旅の足跡を、筆で書き表現することは、まさに心を和ませる至福のひと時でしょう。
是非、松尾芭蕉の「奥の細道」に触れ、その美しい世界を筆で表現してみてください。きっと、心が豊かになり、新たな発見があることでしょう。